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令和4年度入学式を挙行しました

4月5日(火) 学校法人弘前城東学園 弘前医療福祉大学及び弘前医療福祉大学短期大学部の入学式を本学体育館にて挙行しました。本年度の式典は、昨年度と同様に、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、事前に新入生と教職員のみで挙行することを決定していました。当日は、各玄関での受付時に検温・手指消毒を行い、式典会場の新入生の座席は前後左右の間隔を広めにとって配置し、会場の換気を実施し、万全の態勢で臨みました。また、保護者の方のために式の模様をインターネットでライブ配信しました。

本年度は、大学保健学部135名(看護学科55名、医療技術学科作業療法学専攻57名、同学科言語聴覚学専攻23名)と短期大学部には新設の口腔衛生学科1期生を含む102名(救急救命学科45名、口腔衛生学科13名、別科 調理師養成・1年課程32名、別科 介護福祉学科12名、)合わせて237名の新入生が心新たに、希望に満ちた大学生活をスタートしました。

新入生は一人ずつ呼名された後、下田肇理事長兼大学・短期大学部学長から入学を許可されました。

下田肇理事長兼大学・短期大学部学長からは、保護者の皆さまへ「新型コロナウイルス感染症流行のため本年度もこのような入学式となったことについてご理解を賜りたい。そして本学園の教育理念にご賛同下さり、ご子弟を入学させ私どもとともに学べる機会を与えくださいまして誠にありがとうございます」との言葉がありました。
続いて、「本学の建学の精神は、人々に奉仕する、人々のために尽くすというホスピタリティー精神(厚遇と慈愛)を基盤とし、未来を担う人間性豊かな、質の高い専門資格を有する人材を育成することで地域社会と国民の福祉に貢献することです。聖書のその一節に「目に見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。見えるものは過ぎ去りますが、見えないものは永遠に持続するからです。」とあります。そして、ヨハネ・パウロ二世は平和アピールの中で、「あなた方の若い精神は善と愛を行う大きな力を持っています。人類同胞のためにその精神を使いなさい。」と語りかけています。これらの言葉を諸君は心にきざみ歩んでほしいと思います。

諸君が各々の分野でのスペシャリストになるためには、身につけなければならない倫理・哲学がたくさんあります。学問をすること、知識を得るということの意義は何なのかを自ら探求することです。何をすべきかを正しく決断することを学ぶこと、間違いをするわけにはいかない仕事を目指していることを自覚し、自分が社会のために何をすべきかを学ぶこと。そして、他者の痛みへの豊かな感受性と共感を持てる大人になることです。

大学の質は、建物の豪華さや最新の器具設備で評価されるのではなく、入学される諸君ひとりひとりの人物が問われており、本学の主人公は君達なのです。これからの学生生活において大切なのは、エネルギーを無駄に浪費するのではなく、自分の進むべき道をひたすら求め、一歩一歩ゆっくり足元を見つめ、着実に学生生活を進めることが肝要です。

教育とは、過去の価値の伝達ではなく、未来の新しい価値の創造であり、我々教職員は、諸君を教育・啓発するために、自分の全人格・前知識を諸君にかけ、君達の教育に全力を尽くします。まだ、続くであろう、このコロナ禍を乗り越え、新しい学生生活の在り方を築きながら、諸君が実り多い大学生生活の中で、共に心を許し合え、共に心を磨き合うことができる良き友人を得られることを切に希望します。

自然の山野に囲まれた学都弘前、学生の街弘前、この地で希望の夢の実現に向かって、今日からの充実した意義ある学生生活の一歩を歩み出し、諸君の生き生きとして実りある学生生活と希望に満ちた将来を想います。」との式辞が述べられました。

最後に、記念すべき短期大学部口腔衛生学科の1期生として入学した山内咲花(やまうちさくら)さん(秋田北鷹高校卒)が新入生237名を代表して、「誓いの言葉」を述べました。山内さんは、
「厳しい冬を越え、やわらかな春の日差しが降りそそぐこの佳き日、私たちは弘前医療福祉大学保健学部「看護学科」、「医療技術学科 作業療法学専攻」並びに「言語聴覚学専攻」、弘前医療福祉大学短期大学部「救急救命学科」「別科 調理師養成・1年課程」「別科 介護福祉科」、そして、今年度、北東北地域で初の短期大学 歯科衛生士養成学科として開設された、「口腔衛生学科」に晴れて入学することができました。
本日は、私たち新入生のために、新型コロナウイルス感染拡大防止に様々な面で配慮していただきながら、入学式を挙行していただき、心から感謝いたします。
今日から私たちは本学の学則を守り、大きな夢に向かって、仲間とともに助け合い、充実した学生生活を送りたいと思います。諸先生方、先輩のみなさま方のご指導のもと、本学の建学の精神であるホスピタリティー精神を兼ね備えた専門職になれるよう、懸命に努力を重ねていく所存です。厳しく、そして時には暖かくご指導くださいますよう何卒よろしくお願いいたします。

私は、口腔衛生学科の第一期生として、最新の歯科診療関連設備を兼ね備えた新しい学び舎で、三年間の学生生活を過ごすことを楽しみに、そして誇りに思っています。
私の目標は、歯科衛生士になり、高齢化が進んでいる中で口腔の面から多くの人を支えることです。「全身の健康は歯から」という言葉があるように、自分の歯で食べることは健康の維持・増進、病気の予防に繋がります。私の住んでいる町は特に高齢化が進んでおり、住民の過半数を占めているため、将来は地元へ戻り、地域社会に貢献したいと考えています。口腔衛生分野の道を極めるために、どんな小さなことに対しても疑問を抱き、それを探究することで自身の知識、視野を広げていきたいと考えています。そして、多くの人の健康をサポートできるような歯科衛生士を目指したいと思います。
最後になりますが、今、私たちがそれぞれの出発点に立ち、希望を抱き、前進することができるのは、家族や高校の先生、そして友人たちの支えがあったからです。みなさまに心より感謝申し上げます。
私たちはこれから、夢を叶えるため、日々努力し、実りある学生生活を送ることをお約束し、新入生誓いの言葉といたします。」と力強く誓いました。

新入生、並びに保護者の皆さま、ご入学おめでとうございます。
教職員一同、新入生の皆さんの教育に全力を尽くします。