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 2017.12.20

弘前医療福祉大学短期大学部 開学15周年記念特別講演会が行われました。

 平成29年12月16日(土)10:00より本学体育館にて「古代エジプト人の人間力の考え方と現代」をテーマに東日本国際大学学長・吉村作治先生を講師にお招きし、弘前医療福祉大学短期大学部 開学15周年記念特別講演会が行われ、多くの一般市民と学生の約800名が参加しました。

 講演会では冒頭、下田肇学長より「今回は学生のほか、一般市民の皆様にも参加していただき、ありがとうございます。15年前、介護福祉専攻、食育福祉専攻の2専攻を以ってスタートし、4年前より救急救命学科を開設、そして今日を迎えられたのは地域の方のご支援の賜物と深く感謝をいたします。今回、ご講話を頂く、吉村先生は考古学者としての一面だけではなく、東日本国際大学の学長としても活躍されております。教育者として人間とは何か、そして考古学を通じた貴重な経験を踏まえたお話しを、皆さん十分に聞けると思います。」との挨拶がありました。




 吉村先生は小学生時代、学校の図書館にあったたくさんの偉人たちの伝記の中で、探検家だった「ハワード・カーター」の伝記を読み、ツタンカーメンの発見についてなどの歴史的発見に触れたことが、考古学に興味を持ったきっかけであるとの挨拶から講話を始めました。
これまで考古学を研究するにあたり、自らの考えを証明するためには、科学的に証明することが必要である。そのために10年以上の歳月をかけ考古省の説得や、4メートル以上の穴から落ち、膝に人工関節を入れる大けがなど、様々な障害があった中で、考古学史上に残る多くの発見をしていったとの説明がありました。また、近年全国で盛んに行われている「地方活性化」のために地方の祭りについても研究をしており、ここ青森県のねぶた祭りにも15年連続で参加し、市民ねぶたの応援なども行われているとのことでした。





 現在学長を務められている東日本国際大学についても説明していただき、建学の精神である「儒学」とは、仏教やキリスト教とは性質が違う、論理的に人を説得することができるものであるということ、そして今回テーマに取り上げられている人間力について、人間力とは良い人柄を示す。良い人柄とは、人に優しく、自分にも優しい人間のことを指すと教えていただきました。この人間力について、人間というものはそもそも善良であり、もしそうでなければ正すこと、それが教育であると述べられました。

 人間力がないこと、つまり「負の人間力」が高いと、自己中心的な行動や他人に当たるなど、人を不快にさせたり、昨今の現代社会において問題視されている、いじめやパワーハラスメントなどにつながる。こういったことを行わないようにすることで、人間力を高めることができると述べられました。





 最後に来場者の方々からの質問にも丁寧に答えていただき、本学学生からの「大けがをしても、50年以上これまで考古学について研究を続けられた理由は何ですか」との質問に「もちろん怪我の痛さを我慢しながらやっているが、それは考古学が自分にとって、とても楽しいことだから続けてこれた」とお答えいただきました。






 学生は現在、自分の目標とする勉学に励み、「看護師・保健師・作業療法士・言語聴覚士・救急救命士・介護福祉士・調理師」のスペシャリストとしてのスタートラインに立とうとしている最中です。これから長い時間、関わる領域において「好きであること、興味があること」は自分にとって強みになると思います。今回の講話を教訓に吉村先生のように好奇心を持って臨み、「人に優しくする、自分にも優しくする」を心掛け「人間力」を高めていただければと思います。

 吉村先生、大変貴重なご講話をありがとうございました。