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 2017.07.24

平成29年度 夏季学園講話会が行われました。

 平成29年7月15日、本学体育館にて、大学・短期大学部在学生および教職員約700名が出席し、学園講話会が開催されました。
本学の学園講話会は毎年、学外から講師を招き、夏および冬休み前に開催されます。

 今年度第1回目は、青森県郷土作家研究会代表理事舘田勝弘様を講師としてお迎えしました。
舘田様は、青森県立弘前中央高校校長をはじめ、青森県近代文学館室長や日本近代文学会青森支部長、陸羯南会会長などを歴任され、青森県の文学の研究、発展にご尽力された方です。今回、「文学の力」という演題で、60分間のご講話を頂戴いたしました。

 最初に下田学長より、「今日は青森の郷土文学について、深い内容を教えていただきます。県外出身の学生にとって初めて耳にすることが多いかもしれません。青森県は文学者が多く、今回の講話が将来、聞いて良かったと思える日がくると思います。」との挨拶がありました。



 舘田様は昨年、日本近代文学会に参加し、1500名ほどの参加者のなかで、留学生の女性研究者が、「夏目漱石」について発表していたことが、一つの深い驚きだったことと、非常に難解な夏目漱石の小説を真っ向からとらえている姿勢が印象深かったとのことでした。このことについて日本の文学は世界でも「夏目漱石」「石川啄木」などが研究されており、日本の枠にとどまらず、時間と空間を超えているとのことでした。

 講演の中で、若山牧水と和田山蘭の熱い友情関係、石坂洋次郎と葛西善蔵との師弟関係など、文学を愛した者同士が互いの作品で互いに影響を与え、生き方そのものが変わっていったことなど、文学者のエピソード、人生についてご説明していただき、「文学の力」による影響を教えていただきました。

 「太宰治」「寺山修司」など、今、青森県の文学が世界に注目されており、その礎を築いた50年以上の歴史がある青森県郷土作家研究会が、青森県の文学を弘前から世界に向けて発信をしています。つまり文学者は没後も様々な文学者に影響を与え、新たな文学者を生み出しています。

 地域に貢献できる質の高い専門資格者の育成を建学理念として掲げる本学の学生として、今回の講話をきっかけに、郷土文学を通じ地域のことをもっと知り、人に共感できる豊かな人間性を育んで、地域に貢献できる人材になってほしいと思います。

舘田様、まことに貴重なご講話をありがとうございました。